月500円の経費で社員満足度をアップできる福利厚生制度をご存知でしょうか。福利厚生は社員の働くモチベーションを高め、また、離職を防ぐ効果もあります。その福利厚生制度が月500円で導入できるのであれば企業にとってメリットは大きいでしょう。
企業における福利厚生制度とは
福利厚生とは、企業が社員に提供する、給与以外の報酬やサービスのことです。多くの会社が加入しており、求人に記載されている社保(健康保険、厚生年金保険、労働者災害補償保険、雇用保険)や、ほとんどの会社で支給されている交通費も実は福利厚生にあたります。また、住宅手当、社外研修の一部補助、PC貸与、ユニフォームの支給、社員食堂、会社が費用を一部負担する飲み会なども福利厚生です。
ほか、早朝出勤した社員に朝食を提供したり、オフィスで軽食をとれるよう、おやつのボックスや自動販売機を設置したり、残業をしている社員向けに夜食を提供したりすることも、社員向けサービスという点で福利厚生にあたります。
福利厚生には大きく2種類がある
福利厚生は大きく「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つに分かれます。それぞれの違いを以下で解説します。
福利厚生の種類1:法定福利厚生
法定福利厚生とは、法律・法令によって定められている、事業者が負担する(義務付けられている)福利厚生のことです。具体的には、健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険、子ども・子育て拠出金が法定福利に該当します。
求人票などでよく目にする「社保完備」は法定福利厚生にあたります。
福利厚生の種類2:法定外福利厚生
法定外福利厚生とは、事業主が会社ごとに定めている福利厚生制度のことを指します。具体的には交通費や住宅手当・社員寮、社員旅行、親睦会費用の一部負担、保養所などが該当します。
ほか、研修・資格取得支援、社員食堂、社内サークルなどの活動費負担、社内託児所、カフェテリアプラン、退職金・確定拠出型年金制度なども法定外福利厚生にあたります。
月500円で大手企業並みの福利厚生制度とは
大企業と中小企業の違いの1つに福利厚生制度の充実があります。特に上場企業などは福利厚生制度が充実しており、それが求人において有利に働くことは珍しくありません。一方、中小企業は大手企業ほど福利厚生を充実させることは難しく、法定福利以外の福利厚生制度の導入を見送っている企業もあります。
たとえば、大手企業と比べると中小企業が保養所を所有したり、スポーツクラブと契約したりすることは簡単ではありません。福利厚生の種類は多岐にわたり、また社員によって利用頻度が異なることも珍しくないため、すべての社員を満足させることは困難です。とはいえ、福利厚生制度が充実している会社と、まったくない会社のどちらが求職者にとって魅力的にうつるかはいうまでもありません。
中小企業でも福利厚生制度を充実できる「かわさきハッピーライフ」
会社規模の問題から福利厚生制度の導入が困難な中小企業でも、福利厚生制度を充実できるのが「かわさきハッピーライフ(川崎市勤労者福祉共済)」です。かわさきハッピーライフは、社員1人あたり月500円で加入できる、川崎市内の中小企業向け福利厚生制度です。
かわさきハッピーライフは、川崎市経済労働局労働雇用部が運営しています。つまり、市のバックアップで個々の事業所では行いにくい福利厚生を実施し、市内の中小企業で働く社員と事業主の福利厚生の充実を図っています。また、かわさきハッピーライフが展開している事業は以下で紹介するように複数あり、加入するとそのサービスを利用することができます。
給付事業
給付事業では、会員は結婚・出産・傷病などの慶弔時に条件を満たすことで給付金を受け取ることができます。
- 祝金(20歳祝金・結婚祝金・出産祝金・入学祝金)
- 永年勤続報奨金
- 見舞金(傷病見舞金・災害見舞金)
- 弔慰金
- 結婚15年・25年記念品
厚生事業
厚生事業は「余暇支援」「生活支援」「健康支援」「学ぶ:資格取得」「共済主催イベント」などさまざまで、希望するサービスの割引などが受けられます。
余暇支援
宿泊(旅行)補助、共済貸切バスツアー(日帰り)、東京ディズニーリゾート®・映画鑑賞券・日帰り温泉・レジャー施設・いちご狩り・潮干狩り・観劇チケット 等の割引
生活支援
食事利用補助券、ホテルレストラン補助券、和菓子補助券、クリスマスケーキ補助券、ギフト券・ショッピング 等の割引
健康支援
定期健康診断・オプション健診(胃がん・乳がん等)・人間ドック補助、インフルエンザ予防接種補助、スポーツクラブ割引
学ぶ:資格取得
資格取得・趣味・教養講座の受講料補助
共済主催イベント(過去実施一例)
・川崎市中小企業大運動会
・地引網
・味噌作り講習
・ビール飲み比べ体験
・イチゴ狩り
貸付事業
会員は、物品の購入や子どもの入学など、資金が必要なときに貸し付けを受けることができます。
かわさきハッピーライフはさまざまな福利厚生制度がパッケージ化されている
これらの福利厚生制度を1つの企業で整えることは困難ですが、かわさきハッピーライフに加入することでカバーできます。福利厚生制度の充実は社員満足度のアップや離職率の低下に効果的で、月500円で加入できるかわさきハッピーライフはそれを実現させるための手段としてとても有効です。
かわさきハッピーライフは、宿泊補助、飲食店や健康診断やスポーツクラブ利用時の割引などがパッケージ化されているのが特徴です。加入すればさまざまなメニューを利用できるため、社員の多用なニーズを満たすことが可能です。
かわさきハッピーライフの掛金は経費計上できる
かわさきハッピーライフの掛金は、税法上の損金(法人税法第22条第3項)、又は必要経費(所得税法第37条第1項)として処理できます。そのため、加入する企業にとっては節税メリットとなります。
自営業の場合は対象外となることがありますので、詳しくは税務署等へご確認ください。
まとめ:かわさきハッピーライフなら月500円で魅力ある福利厚生制度を整備できる
中小企業は大手企業と比べ、一社で福利厚生制度を整えることは困難です。しかし、月500円で加入できるかわさきハッピーライフは、飲食店の利用割引や、宿泊・健康診断補助、給付金までさまざまなメニューがあるため、社員の多様なニーズを満たすことができます。
福利厚生制度の有無は社員満足度や離職率に影響しますので、かわさきハッピーライフに加入するメリットは大きいと思われます。また、かわさきハッピーライフの掛金(500円)は経費計上できる点も企業にとってプラスなのではないでしょうか。